スケッチブック部品 スケッチブック部品 スケッチブック部品
タイトル・尻尾が長かった頃

リス写真

…昔、まだ尻尾が長かった頃の写真です。
「長かった頃って事は今は短いの?」と、疑問に思われるでしょう。
そうなんです。今は、執事室の写真を見ても、ある程度分かると思いますが、この時の半分ぐらいの長さしか、尻尾がありません(泣)。
ある日突然、自分で自分の尻尾を齧り始め(自咬症)、傷が治った時には、半分ぐらい尻尾がなくなってしまっていたのです(号泣)。
シマリスは、傷があると、それを異物とみなし、執拗に齧ってしまう性質を持っているようで、一度傷がつくと治癒しにくいのです。リス自身が納得するまで、齧り続けるそうで、下手をすると、尻尾が全部なくなるまでやめない可能性もあるとか。動物病院の先生に勧められて、絆創膏を貼ってみたものの、数時間で齧り取ってしまいました(結果、余計に傷は悪化/大泣)。齧ったらいくら何でも、痛いでしょうに…。
時には、ケージの回りに強いた新聞が、血飛沫でまだらになるほど出血しているので、出血多量で衰弱する危険もあるし、傷口からバイキンが入って病気になる危険もあるし、気が気ではありませんでした。…本リスは、いたって元気そうとはいえ(汗)。
動き回る事で、血行が良くなると傷口がうずき、さらに齧りやすくなるとの事で、尻尾が治るまでは、大きいプラスチック水槽で療養していたのですが、運動できない事がストレスになって、やっぱり尻尾に気がとられてしまうのですよね。
そこで登場した秘密兵器!
…わずかに穴が開いたクルミ(笑)。
リスってクルミが大好物なんですよね。でも、シマリスの力では自力でクルミを割って中身を食べる事は出来ないのです。(それが出来るのは、もっと大型のリスだけ)。でも、ちょっと穴を開けてやれば、その穴を齧って広げて、鼻面をつっこんで少しずつ食べる事が可能なのですよ。穴が開いていれば、中からは、大好きなクルミの匂いがぷんぷんするわけですし、リスもどうしたってクルミが気になります。
そして、リスは何かを齧る事が大好き。ストレス解消のために、生木を入れておいて、齧らせたりするくらいです。なので、クルミの殻を齧る行為自体も、ストレス解消にはとってもいいのですね。…しかも、クルミの殻なんて、ちょっとやそっとでは齧り終えられません。
リス、クルミに完全熱中(爆笑)。
飽きもせず、数時間クルミと格闘するのですよ。
その間、部屋の中にはクルミの殻を歯が削る「カリカリ」という音が、ほぼエンドレスで鳴り続けます。
たまーに、音が途絶えるのですが、その時は、穴が広がったおかげでクルミに口が届き、至福のお食事タイムに入っている時です(笑)。まぁ、取れるのは、ほんの少しなんですけどね。で、食べ終わると、また殻に戦いを挑むのです。
小さなシマリスに、クルミ1個はカロリーを考えると、1日に与えて良い量ではないのですが、この方法ですと、どう頑張っても、丸1個食べるのは不可能なんですね。自力で殻の穴を拡張し、届く範囲の部分しか食べれないわけですから。
ちなみに、穴が大きくなりすぎて全部食べられそうになってきたら、そのクルミは没収です。中身だけ取っておいて、後でおやつに上げるのです。
ある程度齧り続け、中身も多少は食べると満足するのか、後はケージの隅っこにクルミをもって行って、床材の牧草をかけて隠してしまうのですが、相当の顎の運動量になるのか、あとはおとなしくなるんですよ。
そのクルミ作戦実行期間中、ひたすらクルミに熱中していると、傷の事が頭から消えているのか、あまり尻尾を齧らなくなりました。後は、飼い主がなるべく見張っていて、尻尾を口に持っていったら大きな声で名前を呼んで(気を取られて、尻尾を取り落とすんです/笑)少しでも、齧る頻度を下げるよう努力した結果、尻尾半分の時点にて、傷完治!
本当に良かった…。
尻尾は短くなってしまいましたが、命には別状もなく、飼いリス生活においては別段支障もなく、現在は元気にケージ内を跳び回っています。
その時はやはり、何かストレスがあったのかもしれません。
未熟な飼い主でゴメンね。

スケッチブック部品 スケッチブック部品 スケッチブック部品