詩集 蒼い曇り硝子

泣きたくなったら

 泣きたくなったらいつでもおいで
 僕はここにいるから
 何でも背負いこんでしまう君の重荷も
 少しずつ涙に溶かせば軽くなるかもしれない

 泣かないで、なんて言わない
 それで楽になるなら
 硝子のような君の涙、僕にください

 いろんな話をしよう
 いっぱいいっぱい話そう
 愚痴でも何でもいいから
 だから声もなく泣かないで
 そんな風に顔を背けて

 忘れないで
 僕はここにいるよ
 時々はすれ違っても
 僕はちゃんといるから

 泣きたくなったらいつでもおいで
 僕はいつでも待ってる
 泣きたくなったならば
 硝子のような涙、僕にください